「40代から新NISAを始めても、もう遅いんとちゃうか。」
私も42歳で始める前、同じことを考えていた。
結論から言う。遅くない。私は2024年にSBI証券で新NISAを始め、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」——通称オルカン——を積み立ててきた。2026年7月時点の含み益は+26%。特別なことは何もしていない。毎月同じ額を、同じ投資信託に積み立てただけだ。
ただし条件が1つある。「今すぐ始めること」だ。
40代の資産形成で一番の損失は、手数料でも暴落でもない。迷ったまま何もしない時間だ。月10万円の積立なら、1年迷うだけで120万円分の積立機会と、その先の複利が消えていく。
この記事では、42歳・三姉妹の父である私が実際にやっている新NISAの始め方を、SBI証券での手順とともに書く。
40代からの新NISAが遅くない理由
42歳の私が65歳まで積み立てると、残り23年ある。
インデックス投資の世界では、保有期間15年以上で元本割れの確率が大きく下がるという歴史データがよく知られている。23年は、長期投資に必要な期間として十分すぎる長さだ。
「もっと早く始めていれば」という後悔は、私にもある。私は仮想通貨で9年遠回りして、ようやくこの結論にたどり着いた。それでも42歳から始めて、2年半で+26%。過去を悔やむより、今日始めた方が早い。
→ 私が遠回りの末にオルカン積立へたどり着いた話は[こちら]
新NISAの仕組み(最低限これだけ)
細かい制度解説は金融庁や証券会社のサイトに譲る。押さえるべきは4つだけだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| つみたて投資枠 | 年間120万円まで |
| 成長投資枠 | 年間240万円まで(併用可・合計年360万円) |
| 生涯の非課税枠 | 1,800万円 |
| 非課税期間 | 無期限 |
普通の口座なら、利益に約20%の税金がかかる。新NISAなら、それがゼロだ。
100万円の利益が出たとき、手元に残るのが約80万円か、100万円か。この差は積み立て年数が長くなるほど大きくなる。40代からでも、使わない理由がない制度だと私は思っている。
なぜSBI証券か
私はSBI証券で口座を開いた。理由は3つある。
- ネット証券で口座開設数が最大手。長く付き合う口座なので、規模と実績を重視した
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買付手数料無料で積み立てられる
- クレカ積立に対応している。三井住友カードで積み立てると、積立額に応じてポイントが付く(わが家では妻がこの方式を使っている)
店舗型の証券会社や銀行の窓口は、選択肢に入れなかった。窓口で勧められる商品は手数料が高いものが多く、ネット証券で自分で選ぶ方が圧倒的に低コストだからだ。
SBI証券での口座開設手順
手順はシンプルだ。スマホだけで完結する。
ステップ1:公式サイトから口座開設を申し込む
SBI証券の公式サイトで「口座開設」に進み、メールアドレスを登録する。このとき「NISA口座も同時に申し込む」を必ず選択すること。
ステップ2:本人確認書類を提出する
マイナンバーカードがあれば、スマホで撮影してアップロードするだけで完了する。
ステップ3:審査完了を待つ
証券総合口座は、マイナンバーカードを使えば最短翌営業日に開設される。NISA口座は税務署の審査があるため正式開設まで1〜2週間かかるが、先に「仮開設」される仕組みがあり、審査完了を待たずにNISAでの取引を始められる。
ステップ4:入金方法を設定する
銀行口座からの自動引き落とし(銀行引落サービス)か、クレカ積立かを選ぶ。毎月自動で積み立てられる仕組みにしておくことが重要だ。手動入金にすると、相場が下がったときに「今月はやめておこうか」という迷いが生まれる。
ステップ5:積立設定をする
銘柄と毎月の金額を設定すれば完了。あとは何もしなくていい。
何を買うか:私はオルカン一本
私が積み立てているのは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」一本だ。通称オルカンと呼ばれている。
オルカンは世界中の約3,000社にまとめて分散投資できる投資信託だ。アメリカが強ければアメリカの比率が上がり、新興国が伸びれば新興国が増える。国の選択すら市場に任せられる。
1つ注意がある。「全世界株式型」の投資信託は複数の運用会社から出ていて、中身が似ていても信託報酬(保有中ずっとかかるコスト)に差がある。「オルカンのつもりで、コストの高い別商品を買っていた」とならないよう、必ず商品名まで確認してほしい。私は最安水準のeMAXIS Slimシリーズを使っている。
個別株を選ぶ知識も、売買のタイミングを計る才能も、私にはない。それは2度の失敗で証明済みだ。だから「選ばない」という選択をした。
→ 銘柄選びで大失敗した私の過去は[こちら]
毎月いくら積み立てるか:わが家の実例
わが家の積立額はこうなっている。
| 名義 | 月額 | 方式 |
|---|---|---|
| 私 | 10万円 | 銀行引落 |
| 妻 | 6.5万円 | 三井住友カードのクレカ積立 |
夫婦それぞれがNISA口座を持てるので、世帯の非課税枠は合計3,600万円になる。妻のクレカ積立には積立額に応じたポイントも付くので、同じ積立でも少しだけお得になる。
ただし、この金額を最初から目指す必要はまったくない。
大切なのは金額ではなく、家計が苦しくならない範囲で「自動で続く仕組み」を作ることだ。SBI証券の投信積立は少額からでも設定できる。月1万円で始めて、慣れてきたら増やせばいい。
40代の親なら知っておきたい:こどもNISA(2027年開始予定)
40代は子育て世代でもある。ここで一つ、知っておくといい制度がある。
2027年1月から「こどもNISA」が始まる予定だ。0〜17歳の子どもを対象に、年間60万円・総額600万円までの非課税投資枠が設けられる。12歳以上なら、入学金や授業料など教育資金目的での払い出しもできる見込みだ。
わが家には娘が3人いる。この制度が始まったら活用するつもりで、準備を進めている。詳細は制度開始が近づいたら、改めて記事にする。
※2026年度税制改正大綱に盛り込まれた段階であり、内容は今後変わる可能性がある。
まとめ:40代の新NISAは「始める日」がすべて
- 42歳からでも65歳まで23年。長期投資には十分な期間
- 制度の要点は4つだけ(年360万円・生涯1,800万円・非課税・無期限)
- 買うものに迷うなら、全世界に分散できるオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))という選択肢がある
- 金額より「自動で続く仕組み」を優先する
私は仮想通貨で9年遠回りした。その私が断言できるのは、資産形成の答えは派手な場所にはなかった、ということだ。毎月、同じ額を、静かに積み立てる。42歳からでも、それで十分間に合う。
→ [SBI証券の口座開設はこちら](後日設置)

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