遠回りの末に気づいた。急がば回れ、これが私の結論だ

回りの末に気づいた。急がば回れ、これが私の結論だ

2022年の暴落の後、私はただ反省した。

同じ失敗を2度繰り返した。なぜこうなったのか、頭の中でぐるぐると考えた。資金をロックして身動きが取れない状態にしていたこと。含み益が膨らむほど「もっと増やせる」という欲が出てきたこと。その欲のせいで、いつ逃げるかを決められなかったこと。つまるところ、全部同じ根っこだった。強欲と、戦略のなさ。

あのSNSで見かけた一言が、何度も頭の中で響いた。「全員がこの相場から含み益を持ち帰ることはできない。」あれほど引っかかりを覚えた言葉を、私はなぜ行動に変えられなかったのか。

とはいえ、仮想通貨への関心は消えなかった。ビットコインには4年周期で暴騰と暴落を繰り返す規則性がある。次の上昇相場が来たときのために、情報収集だけは続けていた。

今の私の投資スタイルの原点となった情報に触れたのは、実はこの頃よりさらに前に遡る。2019年、仕事の限界を感じ、会社に依存しない生き方を模索し始めた私は、ライオン学長のYouTubeや書籍に辿り着いた。正しいやり方でコツコツ資産形成を続ければ、5,000万円は誰でもたどり着ける。その言葉を信じ、固定費の見直し、保険や通信費の削減など、できることはやった。正しい答えは、2019年の時点でもう手の中にあった。

しかし、投資スタイルだけは変えられなかった。「インデックスファンドへの積立は、時間がかかりすぎる。」仮想通貨の爆発力に期待し、正しい答えを知りながらも、別の道を走り続けた。その結果が、2022年の-97%だった。

ようやく、真実が見えた。

今でもビットコインは少量の保有を続けている。デジタルゴールドとしての将来性は、まだ信じているからだ。アメリカが国家の準備金としてビットコインを保有すると発表した。世界最大の資産運用会社ブラックロックがETFを運用し始め、年金基金までビットコインを買う時代になった。草コインとは根本的に違う。国や機関投資家が本気で向き合い始めているものを、私はデジタルゴールドとして少量だけ持ち続けることにした。ただし全資産の5〜10%未満という上限は、絶対に守ると決めている。

そして、資産の核となる投資先は2024年に始まった新NISAを通じたオルカンへの積立に定めた。非課税で長期投資ができるこの器を使い、全世界株式インデックスファンド(オルカン)への積立を始めた。オルカンは世界中の約3,000社にまとめて分散投資できる仕組みだ。派手さはない。だが2度の失敗が証明した。急がば回れ。コツコツ積み上げていけば、5,000万円というゴールは現実になる。仮想通貨で追いかけ続けた自由への翼が、実はずっとここにあった。

次の章では、何をどんな理由で手放し、何をどんな根拠で残したのか。その判断の過程を話す。

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