それでもやめなかった理由。焼け野原を静観し続けた日々
正確に言うと、やめなかったのではない。やめられなかったのだ。
コインチェックのハッキングが起こったあの日から、私が投資したリップル(XRP)は取引所に閉じ込められていた。出金も売却もできない。ただ、ロックが解除される日を待つしかなかった。
毎日コインチェックのアプリを開いた。「まだか」「まだか」と。そのたびに目に飛び込んでくるのは、下がり続ける仮想通貨の価格だった。ビットコインの最高値は220万円だった。それが気づけば30万円台まで叩き落とされていた。
最初は正直、「仮想通貨は終わった。この状況で誰も買うはずはないやろ。」と思っていた。
しかし、どこかで諦めきれない自分もいた。XRPのことは、なぜか嫌いになれなかった。あの送金の仕組み、手数料の安さ、速さ。技術としては本物だと思っていた。大手銀行との提携も進んでいたし、時代がまだ追いついていないだけじゃないか。そんな気持ちが、私をその場に留め続けた。どうなるかはわからない。でも、仮に20万円を全部失っても致命傷じゃない。なくなったものと思ってホールドを続けよう。そう腹を括った。
とはいえ、焼け野原となった市場で自分にできることは何もなかった。ただ静観するだけだった。
ロックが解除されたのは、ハッキングから3〜6ヶ月ほど経った頃だったと記憶している。すぐに売却はしなかった。XRPを別の取引所に移し替え、そのままホールドを続けた。市場を静観しながら、仮想通貨に関する情報収集だけは日々続けていた。
そして2020年。じわじわと、ビットコインが動き始めた。
最初は「またいつか下がるやろ」と思って眺めていた。2018年のトラウマがそうさせた。しかし上昇は止まらない。その勢いは、2017年末にあの熱狂を目の当たりにした時の感覚に似ていた。4年の月日を経て、あの波が再び戻ってきていた。2020年末、ビットコインは300万円に迫っていた。
これがビットコインの4年周期(マイニング報酬の半減周期)後に訪れる上昇相場の始まりであった。
(ビットコインはナゼか4年周期で暴騰と暴落を繰り返す周期性を持っている)
次の記事では、その上昇相場に再び乗り込んだ話と、2022年の大暴落までを話す。

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